コンクリート調査・診断のアクシス

電磁誘導法・電磁波レーダ法によりコンクリート内部にある鉄筋の位置やかぶり厚さ、鉄筋径の推定などを行います。

電磁誘導法による鉄筋探査

使用装置 フェロススキャン プロフォメーター   内容 鉄筋の位置・かぶり厚・径の推定

使用装置 プロフォメーター
内容 鉄筋の位置・かぶり厚・径の推定

電磁誘導法は電磁波レーダ法に比べて、鉄筋径の推定が可能であり(但し、かぶり厚さによる)、コンクリート中に空隙や豆板等があっても鉄筋位置の推定が可能であるなどの特徴をもちます。

日本建築学会では、既存のコンクリート構造物を対象とした電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置及び鉄筋径の測定方法(案)を提案し、さらにこれを基に、工事中のかぶり厚さを測定する方法として、電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法(JASS 5 T-608)を定めています。

  • 鉄筋の深さは100mm程度、鉄筋などの電導性を有する埋設物の検出に限られます。
  • 鉄筋のかぶり厚(深さ)が測定装置の性能を超えない場合、比較的正確に鉄筋径が推定できます。
  • コンクリート中に空洞、豆板等の物理的欠陥がある場合でも鉄筋探査が可能です。
  • 鉄筋ピッチがかぶり厚さより間隔が密な場合、周囲の鉄筋の影響を受け、正確な測定が困難になります。
  • ダブル配筋の場合、下側の鉄筋は検出できません。

電磁誘導法による鉄筋探査

電磁波レーダ法による鉄筋探査

使用装置 RCレーダ ハンディサーチ、ストラクチャスキャン
内容 鉄筋の位置・かぶり厚

使用装置 RCレーダ、ハンディサーチ、ストラクチャスキャン
内容 鉄筋の位置・かぶり厚

レーダ写真

レーダ波形

レーダ波形

電磁波レーダ法はコンクリート構造物の鉄筋などの埋設物およびコンクリートの部材厚、空洞等の調査方法の一つです。

RCレーダから発せられた電磁波は電気的性質の異なる目標物の境界から反射し戻ってきます。この戻ってきた信号を解析することにより、目標物の存在、位置などを把握することができます。

測定装置によっては作業者の技量や経験により結果が異なる場合があります。

  • 従来の機器は200mm程度の深さまで探査が可能です。(鉄筋間隔によっては300mm程度まで可能)
  • 鉄筋径、埋設物の大きさなどの測定は、一般的に困難になります。
  • 最新型の電磁波レーダストラクチャスキャンEZ-XTは500mmまでの埋設物の探査を可能とし、特にダブル配筋、塩ビ管やCD管、埋設ケーブル、空洞の探査能力が向上しました。

電磁波レーダ法による鉄筋探査